Conseption Chocolate 2014

第1章 『 Light on my fire 』~焦がれる気持ち~

~ Prologue ~

自身の菓子作りにおいて最大のテーマは「血の通った」、美味しさ以上に何かが伝わる様な、自分が思いを込めて作ったものであるアイデンティティを表現するひとつの手法である。

血が通う。イコール、当然の事ながら「熱を帯びる」訳でもある。

ココロに火を灯す、熱気を帯びる様をたとえ、「ココロが焦がれる」キャラメルを主体に製作した4粒のプラリーン。

自分自身の誕生から成長、そして「次へと」続く様を一本の大樹に例えた6粒の「a tree」。

感情、情景、感覚をアロマテラピー、カラーセラピー、果実や食材、作り手の主観も交えて表現しました。
焦がれる情景を第一章、「light on my fire」、成長を表す情景を第二章、「growth of the tree」とタイトル付けし、計10粒の特別なショコラを作製しました。

内的及び外的感情に訴えかける、今自分が表現したいことをプラリーンという小さなチョコレートの一粒に凝縮しました。

こんなショコラをつくりたかった。
アロマにこんな効能があるんだ。
などと、いろんな想いをシェア出来ればいいな。と思っております。
もちろん単純にショコラの味わいを堪能していただければ。とも思います。


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Madly in love    -初恋-

 

 

恋焦がれるってなんだろう?

写真 2014-02-08 19 46 06

 

多分初めての恋、「初恋」が相応しい。

想い起こせば ひりひりと…
じりじりと焼けただれるような、もだえる状態!?

燃えるような恋とは、恋い焦がれるような思いかも。


鬱憤。イライラ。
何やらいまどきは「焦がれる」のはき違えすら感じられ…。

クローヴ。 2000年以上も栽培されてきた植物。

インドでは愛の妙薬としても使わました。
独特なスパイシーな香り。
歯痛を和らげる「麻酔」として使われた歴史もあり。

麻酔 → 感覚をなくすことである。
つまりは、狂おしいまでの感情が制御不能に陥るに違いない。

だてにクローヴ=「clove」とは書いたものだ。
「love」が隠されている。

甘酸っぱい初恋になぞりレモンのさわやかな酸味も加えてみた。
コスタリカ産ミルクチョコレートの豊かな大地を感じさせるクリーミーさに
ほんのりと「焦がれたキャラメル」を加えて想いを呼び覚ますような
印象的なチョコレートに仕上げてみた。


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Charming -魅力的-

 

 

我々日本人はもっぱら“チャーミング=可愛い”                           写真 2014-02-08 19 50 26

のニュアンスで使用している単語だが、
魅力、強いては魔力を意味することは知っているだろうか?

結局、チャーミングほどキケンなものはない。
表面的には可愛いが、ホンネはいつも解らぬまま。

友達以上 恋人未満。

甘くエレガントで愛らしくて。
魅力的だから近づきたい、一緒に居たいけど。
いろんな要素を兼ね備えたアナタの様に。

想いを馳せる(オモイヲハセル)…焦がれる!?

「上品な美しさ、新しい恋、勇敢」が花言葉で
古代エジプトの女神 Hibis が由来との説もある
甘美な香りのハイビスカス、
バラ科の赤い、甘酸っぱいいちごを炊き上げたフルーツゼリーに
ミルキーなホワイトチョコレートの優しさ、
「焦がれるキャラメル」を混ぜ合わせた
クリーミーなガナッシュのビクーシュ。※1

※1 ビクーシュ=二層仕立て


typ7_3Courage -前進・勇気-

 

 

 

ただひたすらに前に進む。                 写真 2014-02-08 20 02 57
後ろは振り返らずに。

でもそれには少しだけ臆病な自分がいたりして。

燃えろ、ジブン!
ハートを燃やして。
前に進む勇気を持って。

自分自身の内的な感情に訴えかける難しさ。

心配や不安、緊張した気持ちをほぐし、
幸福感をもたらす効果が期待できるグレープフルーツ。
気分が落ち込んだときや前向きな気持ちになりたいとき、
そのみずみずしい香りを。

やる気や自信を喪失した心には、
明るく前向きな心にしてくれるローズマリーを。
心身が研ぎ澄まされ、目標達成、自己実現へと進む..

ホワイトチョコレートに加えたキャラメルとグレープフルーツ、ほのかなローズマリーの香り。

グレープフルーツとローズマリーのパートドゥフリュイで構成。

 


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Desire -願望-

 

 

 

すべての焦がれる想いの火種。
いわば煙の立ってない様を表す。

写真 2014-02-08 19 47 25

しかし、内に秘めたる熱い想いの根底。

ピリピリと熱くなっていく「なりたいジブン」への
願望は赤く燃えたぎり。

ブラッドオレンジ(BLOOD ORANGE)。
血の通った名をまとった特別な果実。
赤い情熱の色を彷彿させる。
ほのかな酸味だが、さわやかでフローラルな香りを含む。

活力をもたらすペッパーのアロマ。
心身共にあたたまる目覚め。
スパイシー、むしろ甘酸っぱい香り漂うウルシ科の小さな粒を噛みしめる。
心の奥底からじんわりと熱くなっていく。

ブラッドオレンジを炊き上げたパートドゥフリュイ。
ローズマリーはちみつとピンクペッパー、トリニタリオカカオの酸味が絶妙に交じり合ったスパイシーなガナッシュを二層仕立てに。